沖縄の美ら海水族館の開館のときに話題になったアクリルの水槽ですが、大分県のうみたまごには世界一厚いアクリル製の円柱があります。
水族館うみたまご
世界中の水族館で使われているアクリル水槽。何枚ものアクリル板を重ね合わせて厚い一枚のアクリル板をつくります。この水槽が巨大になればなるほどその迫力はものすごいです。
九州は大分県にある水族館「うみたまご」。ここには世界一の厚みのアクリル製の円柱があります。
その厚さなんと2000mm。2mです。全部で61枚のアクリル板を積層させて製作されています。重ねた回数と厚みは世界一らしいです。
2メートルもの厚みでも向こう側の対象が見えます。「うみたまご」ができるときに「今までにない何かおもしろいことをやってみよう」という遊び心から生まれたとのこと。
この円柱はうみたまホールという場所で水槽をのぞく小窓に使われています。
厚み2メートルでも向こう側にいる魚を眺めることができる、ちょっと面白い体験です。
アクリルが利用された水槽
アクリル水槽といえば話題になったのが沖縄県にある「美ら海水族館」。その「黒潮の海の窓」に使われたのは40mm厚みのアクリルを15枚張り合わせて作った厚み約600mmの一枚板。この窓は1本の柱もなく7500tの水圧に耐える窓です。驚くのが1枚20tのパネルを7枚、現場で接着して設置したとのこと。施行にあたった日プラ(株)さんのパネルを積層して厚みを出す接着技術と熱処理技術には脱帽です。
この「黒潮の海の窓」はW22.5m×D60cm×H8.2mの大きさで2008年までは世界最大の規模の水槽としてギネスに記録されていました。
※2008年ドバイ水族館が記録を更新(W32.88m×D75cm×H8.3m)。
1969年設立。1970年屋島山上水族館に世界初となるアクリル製の回遊水槽を納入。モントレーベイ水族館、大阪海遊館、旭山動物園シロクマ舎、ドバイ水族館など
水族館は魚達が主役ですが、その楽しみを支える素晴らしい技術に目を向けてみても面白いです。
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