店舗什器に使うアクリルの厚みは

展示段数を増やしたい 空間

店舗の商品陳列什器にアクリルが使われることは割と多いです。その什器の仕様、特に板厚によってディスプレイする商品の見え方は結構変わってきます。


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ディスプレイ什器の役割

アクリル製の什器に限らず、どの素材のものでもディスプレイ什器を作る理由にはいくつかあります。

ディスプレイ什器をつくる理由

展示段数をふやす

展示段数を増やしたい

棚板にただ商品を陳列した場合に例えば上のスペースが大幅に余ってしまう。そういったときにディスプレイ棚をつくって2段陳列にするといったように空間を有効に使いたい場合です。同じ空間に多くの商品を陳列できれば同じ広さでの売り上げの期待値があがります。

整頓したい

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商品を規則的に並べたい場合。仕切りをいれてやったり縦の段数を増やしたり横にboxを並べたりして、すっきり商品を見せたい場合です。

ある商品を強調したい

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ある商品群のなかで特に売れているもの、お店が売りたいもの、特価品など、並んでいる商品のなかのいちおしを強調したい場合です。この場合は枠にひとつだけ入れるといった使用方法になります。

こういった理由で陳列什器をつくるわけですが、そのなかで板の厚みはどういって決めていった方がいいのでしょうか。

一般的には適度な厚みが必要

デザイン性からの理由

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一般的には適度に厚い板を使った方がディスプレイする商品はより高品質に見えます。什器断面のアクリルの厚みが置く商品にしっかりとした印象を与えることと、断面によってしっかりした枠ができるからです。

また、樹脂素材のディスプレイは都会的な印象を与えることができますが、ひとつ間違うととても安っぽく見えてしまいます。板厚を厚くすることでそういった印象を与えることをある程度押さえることができます。

安全性からの理由

板厚が薄いと樹脂形の素材はとくに強度的に弱くなります。スチールや木什器にくらべて上からの加重にたいしてたわみが起きやすいです。例えば長めの棚板を作った場合、厚みをある程度とっておかないと真ん中がたわんだりすることもあります。その柔軟性は割れにくいという特性を与えますが、商品を並べたときにたわんでしまっているとみっともないですよね。

ディスプレイ什器の厚みを決める基準

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それではどういった基準から什器の素材の厚みを決めていけばいいのでしょうか。什器を製作する際に考えておいた方がいいと思われる項目をあげていきます。

負荷

中に陳列するものの重さで決めます。重たくなる程、厚みがある板が必要になります。薄いものだとたわみの原因になったり、最悪な場合はお客様がふれたときに陳列が崩れてお客様にけがをさせてしまう可能性もあります。

商品の大きさ

2つめは陳列する商品の大きさです。大きな空間が必要な場合はそれ相応の厚みが必要になってきます。特に樹脂形の素材は1枚板の状態の場合はたわみがおきるからです。厚みを大きくするほかに、補強をいれたりする必要がある場合もあります。

商品の売り

商品をデザイン性をうりにして販売したい場合などは什器もしっかりしたものをつくる必要があります。什器自体が安っぽく見える場合はいくら高品質な商品でも同じようにチープな印象を与えてしまいます。逆に什器自体もしっかりしたものに陳列してあげると、相乗効果で置いた商品もより高品質に見えます。

予算

オーナー様にとっては実際はこの予算っていう部分がいちばん大事なところだと思います。いくらの商品を売りたいのか、その販売予定数のどれくらいの割合を什器にあてるのかっていうのは店舗設計の重要な部分です。板厚を厚くすれば単価も高くなりますのでその辺のバランスを考える必要があります。

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これらの内容から相対的に考えて最善の選択をする必要がでてきます。什器ひとつをとっても奥が深いです。その分、理想がかなったときにはイメージ通りの店舗に近づくのではないでしょうか。

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